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宮本常一と京極堂

  「宮本常一 歴史は庶民がつくる」畑中章宏 「鵺の碑」京極夏彦 通底する人中心主義。
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「バタフライ・エフェクト」と「コード・ブレーカー」

  「バタフライ・エフェクト ケンドリック・ラマー伝」マーカス・J・ムーア 「コード・ブレーカー」ウォルター・アイザックソン 評伝2つ。 ケンドリック・ラマーとジェニファー・ダウドナである。詩人と科学者。並行して読むと面白い。 ピューリッツァー賞とノーベル賞。 BLMとパンデミック。 コンプトンとバークレー。 2010年代ウエストコーストジャズシーンの息吹と、CRISPER Cas-9という名のDJツールではなくてゲノム編集ツール。アナラジカルにつなげたくなる。 筆者である「わたし」による視点、物語の推進力もすばらしい。 マーカス・J・ムーアの今後の作品はあれば読みたい。ウォルター・アイザックは評伝の名手。 ジョブズの評伝も読んでみようか。いや次は坂本一亀のにしよう。

「妄想と具現」と「AI 2041」

  「妄想と具現」出村光世、「AI2041」カイフー・リー、チェン・チウファン 平日の昼めしの後、パラパラと読んだり。思考実験の時間が心地よい。クソ忙しくなければ。

「ゲド戦記 影との戦い」と「コンヴィヴィアリティのための道具」

  「ゲド戦記」アーシュラ・K・ル=グウィン 訳者、清水真砂子のインタビューをずいぶん前だがNHKで見て興味を持った。子どもの時は読んでいない。 子どもに本を読ませると穏やかに育つとは限らない。心の闇や影に取り憑かれることだってあるだろう。人は自分の影を抱きしめて生きるものだ。とういったことを言っていたと思う。まさに、そういうことを描いた作品。 また、魔法使いという存在が、自然を超越しながらも調和を忘れてはいかんというテーマもあって、これは人類のテクノロジーと環境のことを言ってますよね。 ということで、併読にちょうどいいのがこちら。 「コンヴィヴィアリティのための道具」イヴァン・イリイチ 自立共生、補完的な道具(テクノロジー)の使い方、道具に使われないための心得など。まだ読み途中。 ル=グウィンの他の作品も読んでみよう。

「謎解きサリンジャー」竹内康浩、朴舜起

  19, 20歳のときの読みは何だったのか。反骨の書として紹介していた雑誌がきっかけだったか。禅と俳句の世界観もしゃれているとしか思ってなかった。自然科学的な視点をも内包した、プログラミング言語のように書かれた小説なのだった。 メモ 「ナイン・ストーリーズ」新潮文庫、「ライ麦畑でつかまえて」白水Uブックス、「Catcher in the rye」Penguin Paperbacksがいまだに手元にある このブックレビューがきっかけ https://mimt.jp/book/list/detail/?id=348

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル』

  今年いちばん、笑ったかもしれない。 メモ: 『フットルース』でケビン・ベーコンが演じた主人公の名はレン。

「地図と拳」小川哲

 これは間違いない傑作。どの辺りがそうなのか。自分の整理のために書く。 戦争に対する考え方が当時の若者の目線で描かれており、その切り口は今までになく斬新かつ、自然に感じられ、そのかんじ感は今の戦争について考えることにも通じており、今、読むべき作品として傑出している。 ダニエル・ヤーギンの最新作が「The New Map」だったりする符合も今、トピックすべき必然であり、面白い、興味深い点。 この作家らしい聡明で真剣にふざけている姿勢(語りの推進力)が、主人公たち、細川と明男の掛け合いにおいて最高であり、「嘘と正典」「黄金の書物」「SF作家の倒し方」から読んでてよかったと思ってしまう。 「青春」という名の雑誌が登場するが、まさに青春群像劇でもある。明男と仲間たちの物語、丞琳(母親と彼女くらいしか女性が登場しない)との関係性とか泣けるし、重要な横糸になっている。 以上、取り急ぎ。